渡りに船!?の連絡
前回の記事でまたまた暗礁に乗り上げたところに、以前知人の紹介で、短期でお手伝いしていた会社(A社)の社長から、忙しくて手が回らないのでよければ手伝ってほしいというメールが届いた。
A社のWEBチームメンバーとはわりと仲良くしていたので、みんなが困っているなら…という事で戻ることにした。
で、A社に出向き、社長と専務と話して在宅で仕事してもいいよという事だったので、家族がデイサービスなどに行っている数時間程度の間で仕事をすることに決まった。
他にも家庭の事情でリモートで仕事している人もいるので、A社の連絡は主にSlackでやっていた。早速A社のSlackワークスペースにサインインし、WEBチームメンバーに挨拶。みんな歓迎してくれた。
それはある日、突然やってきた
仕事内容は特に問題はなく、報酬は世間並みだったので、これで安定した収入が確保できる!と喜んだのだが…。
ある日、突然専務がSlackでWEBチームメンバーに対して盛大にブチ切れた。
「仕事が遅すぎる」「これだけ日数が経っているのに何一つ完成していないじゃないか」「おまえらは給料泥棒か」などなど、メンバーを罵倒するメッセージの数々が次々Slackに流れてくる。
A社は20人程度の小さな会社だったので、専務が営業も兼ねており、WEBチームの仕事を取ってくる→ディレクターが中心となって案件をみんなでこなしていく、というスタイルだったのだが、どうやら私達の仕事は亀のように遅くて仕方ない、この無能どもめ!という事らしい。
しかし、今までだってそれなりに案件はこなしてきているし、私がA社で仕事をしていた頃はそんな事を言うような人ではなかった。
私が突然の専務の変貌に驚いていると、メンバーからこんな話が流れてきた。
私が戻ってくる直前くらいから、もっともっと勢いをつけたいと思ったのか、専務がメンバーのキャパシティも考えずどんどんどんどん仕事を取ってきていたというのだ。
仕事を取ってくるのはいいのだが、比例して専務も忙しくなったのか、今まではそれなりにあった確認のやりとりもほぼスルーするようになったらしい。
メンバーの人数に対して多すぎる案件。
専務からの指示といえば案件の最初に「こんなのををこういう風な感じで作っておいて」という超ざっくりすぎる指示が来るだけ。納期含め確認したい事も山ほどあるのに聞いてもスルー(たまに時間があると思しき時は返答がくるが)なので、全く事が進まない。
しかもメンバーには何故かクライアント情報が伏せられており、クライアントに直接確認することもできない。勝手な判断で進めるわけにもいかず、メンバーも困っていたらしいのだ。
そもそもそんな進め方で大丈夫か?いや、大丈夫じゃない。
しかし、専務にしてみれば、どうやらこれだけ自分が頑張って仕事を取ってきてやっているのに、進行が遅くてイライラしていたのを我慢してやっているという事らしい。
社長がメールで言っていた「手が回らない」とはそういう事だったのだ。
社長に案件が多すぎる、と相談してもあまり効果はなく、人をもっと雇いましょう、と提案しても何故か却下され、逆に私を戻したんだからなんとかなるでしょ、みたいな感じになっていたらしい。
しかし私が来たからといって劇的に仕事が進むわけでもなく、専務の我慢も限界に来て爆発した模様。
いや、私一人補充したくらいじゃどーにもなりませんて。
それ以前に必要な情報も提供されずにどうやって仕事をこなせと?
エスパーじゃないんだから、最初の超ざっくりとした指示だけで完璧なものが出来上がってくるはずないじゃない。納期すらきちんと伝えてもらってないのに。
専務に作業状況を報告してもほぼスルーなんだけど、たまに「◯◯が足りないから付けて」と新たな指示が出てくる。あんたそれ今まで全然言ってませんでしたやん。っつーか今からそれ付けるんだったら、また工程をさかのぼってやり直さないといけないんですが。そりゃいつまで経っても何一つ完成しないわな。
突然の爆発を皮切りに、専務のパワハラ発言が毎日Slack上で繰り広げられるようになった。お前らはこんな簡単な業務すらこなせない無能だの、こんな無能に給料を払うのがバカバカしいだの色々色々。まあよくも毎日これだけ出てくるなというくらいに罵詈雑言の嵐だった。こちらの必要な質問には全然答えなかったくせにね。
もう勘弁してくれ
あげくの果てには業務と全く関係のないことまで出してきて、メンバーの一人を延々と個人チャットで攻撃する始末。(これは流石にターゲットのメンバーがキレてSlack上で盛大にケンカしていた)
で、当の社長はそんな専務の暴言を当然見ているのだが、何もお咎め無し。むしろ自分たちで処理してくれって言われちゃったし。なんだそりゃ。
まあね、専務は社長の親戚で、専務が実質全てを握っているような組織だし。
当然そんな雰囲気の中、いい仕事なんかできるはずもなく、私の精神はただでさえ慣れない介護でへとへとになっているところに多大なるダメージをくらい、ダウン寸前になっていた。
そんな時に追い打ちをかけるようにやってきた専務の個人チャットでの攻撃。
はっきり言って言いがかりに近いものだった。
もう、限界だ…。
安定した報酬は惜しかったが、それ以上に自分の精神的安定の方が大事だ。逃げよう。
社長に介護が忙しくなったので辞める旨を告げたところ、意外とあっさり承諾された。まぁ無能はいらないって事ですね。
そんなわけで、ブラック化したA社の仕事からは離れる事になったのだ。
Slackのスクショ撮って然るべき所に持っていっておけばよかったと思ったけど、その後A社は私が離れてから1年も経たずに潰れたのでまぁいいや。
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